- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 年金資産運用 >
- 絶対リターン追求型運用の落とし穴
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
年金基金のオルタナティブ投資が増加している。中でも、伝統的資産との相関が低く、マーケット動向に左右されず絶対リターンを追求する「ヘッジファンド」が人気を集めている。
年金基金の保有ポートフォリオのリターン源泉は、通常、マーケット・リスクとアクティブ・リスクである。前者(実体経済への賭け)は、とったリスクに対して本源的な見返りが期待できるが、後者(市場の非効率性への賭け)は“投資家全体”ではゼロサムで見返りが期待できない。とは言っても、足元の実体経済が不振な中、“個々の年金基金”が、ヘッジファンドのアクティブ運用能力に賭けて絶対リターンを狙うのも、1つの戦術だろう。
しかし、マネージャーのスキルを目利きできる高度な能力が必要な上、「市場の非効率性」を絶対リターンの源泉としているため、投資可能な資産規模に自ずと限界があるのが現実である。したがって、「絶対リターン追求型運用」に過剰な期待や誤解を抱かないことが肝要ではないだろうか。
(2003年12月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年07月08日
今週のレポート・コラムまとめ【7/1-7/7発行分】 -
2025年07月07日
ベトナム経済:25年4-6月期の成長率は前年同期比7.96%増~駆け込み輸出により製造業が好調 -
2025年07月07日
トランプ関税前後の貿易状況 -
2025年07月07日
2025年上期のJリート市場は7.6%上昇。需給やファンダメンタルズの改善が上昇を後押し~売却益計上による還元強化の取組みが継続 -
2025年07月07日
「縮みながらも豊かに暮らす」社会への転換(1)-SDGs未来都市計画から読み解く「地方創生2.0」への打ち手
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【絶対リターン追求型運用の落とし穴】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
絶対リターン追求型運用の落とし穴のレポート Topへ