2002年02月01日

金融為替市場の動き~金利上昇圧力が高まる債券市場

総合政策研究部 常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任 矢嶋 康次

岡田 章昌

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<金融為替市場の動き>

  1. 年度末に向け信用リスクの高まりが予想され、追加緩和策(日銀当座預金残高の引き上げ)が実施される可能性が高い。今回の決定会合で決まった買入オペの対象拡大の措置は今後の資金供給手段の確保のためと考えられる。
  2. 円ドルレートは、ドルの上値は徐々に重くなりつつあるがドル高基調は根強く、131~135円/ドルのレンジで一進一退の推移となっている。

<今週の焦点:金利上昇圧力が高まる債券市場>

  1. 国債の最大保有主体である国内銀行部門は、金利上昇リスク回避から国債残高の減少・短期化を進めている。
  2. 小泉内閣の財政再建路線の行方が今後の長期金利の趨勢を大きく左右する。その試金石が不良債権処理であり、市場が年度末までに「不良債権処理が遅れている、先送りだ」との判断を下せばさらなる金利上昇の可能性が高い。

(2002年02月01日「Weekly エコノミスト・レター」)

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総合政策研究部

矢嶋 康次 (やじま やすひで)

岡田 章昌

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