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- 米9月雇用者は14.8万人と予想を下回るも、失業率は7.2%と5年ぶり低水準
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米労働省発表の9月非農業事業部門の雇用者は前月比14.8万人の増加と市場予想(18万人)を下回った。7-9月期の月平均は14.3万人増に留まり、3四半期連続でペースダウンとなった。一方、失業率は7.2%へと低下(予想は7.3%)、2008年以来約5年ぶりの水準に低下した。
本年初から続く雇用減速は、「財政の崖」の合意を受けた増税や歳出削減に最近の金利上昇の影響が加わり、景気の鈍化を示唆している。昨年12月FOMCにおける資産購入拡大決定は、「財政の崖」による景気失速を回避したものの、雇用の加速には至らず、テイパリング(資産購入額の縮小)先送りの可能性が強まったと言えよう。なお、今回の雇用統計は政府閉鎖により約2週間遅れの発表となったが、集計自体は閉鎖前に終了していた。次回11/8発表予定の10月雇用統計は政府閉鎖でデータ集計が遅れ、一時帰休の影響もあって歪が生ずることが懸念される。
(2013年10月23日「経済・金融フラッシュ」)
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