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2020年のオリンピック・パラリンピックの開催都市が東京に決まった。今から心待ちにしている方は多いだろう。7年後とは言え、万全の準備には、直ぐにも計画的な対応が必要であろう。「おもてなし」の心を大切に、すばらしい大会となることを期待したい。
2020年にはもう一つ達成すべきことがある。それは財政健全化だ。先に閣議了解された中期財政計画では、2020年度にまでプライマリーバランスを黒字化するとなっている。この実現には、歳入と歳出の両面の対策が必要であり、成長戦略は勿論だが、消費税率の引き上げと社会保障制度改革も重要である。
社会保障制度改革は、社会保障制度改革国民会議の報告書を踏まえたプログラム法案の骨子が閣議決定された。医療等の分野では、70~74歳の窓口負担増加等の項目と対応スケジュールが示された。その一方で、年金分野ではデフレ下でのマクロ経済スライドの検討等の項目が挙げられたが、スケジュールは示されていない。
年金は老後を支える重要な制度であり、かつ制度改正をしても効果が表れるには時間がかかるため、一刻も早い対応が必要であろう。明るい2020年を迎えるためには、オリンピックと並行して、これらの制度改正も計画的に進める必要がある。
(2013年10月03日「ニッセイ年金ストラテジー」)
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