2012年08月02日

最近の人民元と今後の展開(2012年8月号)

三尾 幸吉郎

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○ 前月の人民元相場(対米国ドル、基準値)は、高値6.3112元、安値6.3429元と「一定のボックス圏(6.2~6.4元)」での推移が続き、7月末は前月より0.1%元安ドル高の6.3320元。6月末のEU首脳会議での合意を受けて、下方乖離が続く人民元のNDFや現物実勢は基準値に鞘寄せする形で上昇すると予想したが、欧州不安が再燃したことから軟調な展開が続いた。

○ 8月も一定のボックス圏内(6.2~6.4元)で推移するとの見方に変更ないが、欧州不安の再燃でユーロが売り浴びた時にも、新興国通貨は底堅かったこと等から、8/2のECB理事会で市場期待どおりの具体策が決まれば、NDFや現物実勢が基準値に鞘寄せする形で戻りを試すとみる。

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