1997年12月25日

期待されるファシリティマネジメント・サービス-コスト削減とオフィス効率化

野々山 尚子

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■目次

1. ファシリティマネジメントとは
2. 導入のメリット-コストダウン
3. ファシリティマネジメントの現状
4. 今後の発展への期待

■introduction

個別管理から総合管理へ
「ヒト・モノ・カネ」 そして 「情報」 に続く第5の経営資源といわれる 「ファシリティ (施設・環境)」 を、 経営的視点から総合的に企画・管理していこうというファシリティマネジメント (FM) が注目されている。
ファシリティマネジメントの概念は米国で生まれた。 欧米においては 80 年代の普及期を経て、 広く浸透するに至っている。 当初は清掃、 保守、 警備といった施設の維持保全が中心であったが、 戦略的な経営手法へと発達したことから、 「B to B (Boilerman to Board room)」 とも言われている。
ファシリティマネジメントの目的は、 施設の計画的な有効利用、 施設運営コストの最適化、 従業員満足度の向上などにある。 単なる不動産管理や OA 化推進と異なるところは、 個々の施設の維持保全にとどまらず、 複数の建物のスペース・設備・空間の利用法、 資産としての価値などを総合的に管理する点である (図表-1)。

(1997年12月25日「基礎研マンスリー」)

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野々山 尚子

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