- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 資金循環統計(11年4-6月期)~個人金融資産は前年比18兆円増の1491兆円
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
・個人金融資産残高(2011年6月末):5四半期ぶりの前年比プラスに
・フロー(時価変動を除いた流出入額)の基調: 流動性預金への一極集中が加速
・部門別資金過不足等: 海外部門の国債保有がますます増加
■introduction
2011年6月末の個人金融資産残高は、前年比18兆円(1.2%)増の1491兆円となった。前年比での増加は5四半期ぶりとなり、残高はリーマン・ショック後では最高となった。一年間での時価変動の影響は0.2兆円とほぼニュートラルであったが、フローの資金流入が17.5兆円あった。
四半期ベースでは、前期(2011年3月)末比で10兆円の増加となった。4-6月は一般的に賞与の支給月を含むことから例年フローで流入となる傾向があり、今回も資金流入14兆円が時価の減少4兆円を上回った。時価減少の内訳は、株式、投資信託、対外証券投資がそれぞれ約1兆円減少しており、株安や円高が幅広く響いた形になっている。一方、現預金残高は829兆円と過去最高を更新、家計のリスク回避姿勢が鮮明になっている。また、被災者への義援金や保険金支払いも影響しているとみられる(図表1~4)。
(2011年09月20日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1870
- ・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
・ 2007年 日本経済研究センター派遣
・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
・ 2009年 ニッセイ基礎研究所
・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)
上野 剛志のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/03/21 | 円相場に漂う不気味な気配~マーケット・カルテ4月号 | 上野 剛志 | 基礎研マンスリー |
2025/03/21 | 資金循環統計(24年10-12月期)~個人金融資産は2230兆円と前年比86兆円増加も実質では前年割れ、定期預金が純流入に | 上野 剛志 | 経済・金融フラッシュ |
2025/03/19 | 日銀短観(3月調査)予測~大企業製造業の業況判断DIは2ポイント低下の12と予想、トランプ関税の影響度に注目 | 上野 剛志 | Weekly エコノミスト・レター |
2025/03/07 | 長期金利の上昇は続くのか?~16年ぶり1.5%到達後の金利見通し | 上野 剛志 | Weekly エコノミスト・レター |
新着記事
-
2025年03月24日
中国:25年1~3月期の成長率予測-前期から減速。目標達成に向け、政策効果でまずまずの出だしに -
2025年03月24日
パワーカップル世帯の動向-2024年で45万世帯に増加、うち7割は子のいるパワーファミリー -
2025年03月21日
東南アジア経済の見通し~景気は堅調維持、米通商政策が下振れリスクに -
2025年03月21日
勤務間インターバル制度は日本に定着するのか?~労働時間の適正化と「働きたい人が働ける環境」のバランスを考える~ -
2025年03月21日
医療DXの現状
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
【資金循環統計(11年4-6月期)~個人金融資産は前年比18兆円増の1491兆円】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
資金循環統計(11年4-6月期)~個人金融資産は前年比18兆円増の1491兆円のレポート Topへ