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- 金融・為替市場の動き/円高余地を探る
2004年02月06日
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<今月の日銀ウォッチ>
- 1月最後の決定会合(1月20日)では、当座預金残高目標をそれまでの「27~32兆円程度」から「30~35兆円程度」に引き上げる決定が行われた。G7に向けた円高加速リスクへの対応と見るべきであろう。
- 今回の追加緩和は政策の軸足がシフトした結果でもある。円高、長期金利高等の市場変化に対し、デフレ加速抑止優先の観点から追加緩和が実施される可能性が高まった。
<金融・為替市場の動き>
- 国内GDPの上振れが示されれば一時的な金利上昇もあろうが、円高やデフレ継続へのリスクが払拭できない限り、長期金利はレンジ内で概ね安定推移を続けよう。
- 米国にとって現状のドル下落は自国経済にプラスとなっていることから、G7ではこれまでのスタンスに変更はないと思われ、G7明け後には再び円の上値が試されよう。
<トピックス:円高余地を探る(物価変動格差の観点から)>
- 日本ではこれまで製造業の生産性上昇が投入コストの削減を通じて国内物価の安定につながったことで、PPP(購買力平価)の円高方向へのシフトが続いた。
- 世界的な規模で価格調整が続く中、内外価格差の大きいサービス価格の是正が日本の物価上昇を相対的に抑制することとなり、企業物価ベースで見たPPPをさらに円高方向にシフトさせる可能性があろう。
(2004年02月06日「Weekly エコノミスト・レター」)
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熊谷 潤一

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