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インドの保険市場概況-投資型商品の販売規制や経済成長鈍化等により生保市場の成長は足元鈍化するも将来の成長可能性は大-

平賀 富一
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■見出し
1|インド保険市場の特徴と近況
2|市場のトレンドとさらなる市場拡大が見込まれる重要な要因について
3|今後の展望等
■introduction
インドの保険市場の近況や特徴点について以下生命保険市場を中心に述べる。
図表-1は、インドの経済と生保市場関連の主要指標をまとめたものである。マクロ的な観点では人口が約12.3億人、経済規模(名目GDP)が1兆7,630億ドルと世界の第11位にランクされている。また、生保の保険料収入は約604億ドル(世界シェア2.3%、世界10位:因みに損保は122億ドル(同0.6%))と、中国(生保1,345億ドルで世界シェア5.1%)に比べれば小さいものの、ASEAN(東南アジア諸国連合)の有力国であるタイやインドネシアの6倍以上の市場規模である。
インドの生保市場は、生命保険公社(LIC)による独占が終焉し外資合弁を含む民間企業の市場参入が認められた2000年以降急速に拡大しており、2011年の保険料収入は2000年対比で8.3倍に増加している。ただ、2011年は後述の投資型保険の販売厳格化規制を主因として保険料収入は対前年0.8%の減となっている。また、欧州に端を発する経済悪化の影響を受けてインド経済も成長率が鈍化傾向(アジア開発銀行は7月12日付けで2012年のインドの実質経済成長率の予測値を7.0%から6.5%に引下げ)にあり、このことも保険販売の重石になることが予想される。
(2012年07月23日「保険・年金フォーカス」)
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