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昨年後半、内外株式市場の話題をさらったのが政府系ファンド(Sovereign Wealth Fund、SWF)の台頭である。特にアジアや中東のSWF による欧米の有力金融機関へ出資が相次いで報じられた。SWF は純粋な年金基金ではない。しかし、日本の公的年金運用の資産運用規模の問題に1つの示唆を与えている。
これらのファンドの運用資産は総額300兆円に及ぶ。とはいえ、個別にはアブダビ投資庁の推計100兆円は別として、ノルウェー政府年金ファンドなど多くのSWF が30~40 兆円規模である。
オランダのABP、アメリカのカルパースなど年金基金にも30兆円前後を、リスク資産を含めたポートフォリオに積極的に配分・運用し実績をあげている例がある。一方、日本の年金積立金管理運用独立行政法人の運用資産は120兆円あり、一元化後には公的年金積立金が計200 兆円を超えるという。確かに120~200兆円規模の資金になるとマーケットへのインパクトが大きく、市場運用するのが決して容易でないだろう。ガバナンスと運用体制の整備を大前提とした上で、グローバルな市場で効率的なポートフォリオ運用を手がける基金の規模としては30~40兆円が上限の1つの目安になるのかもしれない。
(2008年02月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
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