- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 年金 >
- 年金資産運用 >
- 公的年金ファンドの運用規模は
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
昨年後半、内外株式市場の話題をさらったのが政府系ファンド(Sovereign Wealth Fund、SWF)の台頭である。特にアジアや中東のSWF による欧米の有力金融機関へ出資が相次いで報じられた。SWF は純粋な年金基金ではない。しかし、日本の公的年金運用の資産運用規模の問題に1つの示唆を与えている。
これらのファンドの運用資産は総額300兆円に及ぶ。とはいえ、個別にはアブダビ投資庁の推計100兆円は別として、ノルウェー政府年金ファンドなど多くのSWF が30~40 兆円規模である。
オランダのABP、アメリカのカルパースなど年金基金にも30兆円前後を、リスク資産を含めたポートフォリオに積極的に配分・運用し実績をあげている例がある。一方、日本の年金積立金管理運用独立行政法人の運用資産は120兆円あり、一元化後には公的年金積立金が計200 兆円を超えるという。確かに120~200兆円規模の資金になるとマーケットへのインパクトが大きく、市場運用するのが決して容易でないだろう。ガバナンスと運用体制の整備を大前提とした上で、グローバルな市場で効率的なポートフォリオ運用を手がける基金の規模としては30~40兆円が上限の1つの目安になるのかもしれない。
(2008年02月01日「ニッセイ年金ストラテジー」)
このレポートの関連カテゴリ
新着記事
-
2025年06月24日
医療機関の経営危機、報酬改定と予算編成はどうなる?-物価・賃金上昇の影響は深刻、骨太方針の文言を読み解く -
2025年06月24日
欧州大手保険Gの内部モデルの適用状況について-2024年のSFCRからのリスクカテゴリ毎の標準式との差異説明の報告等- -
2025年06月24日
日本国債市場における寡占構造と制度的制約-金利上昇局面に見られる構造的脆弱性の考察 -
2025年06月24日
サイバー対処能力強化法の成立-能動的サイバー防御 -
2025年06月24日
今週のレポート・コラムまとめ【6/17-6/23発行分】
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
【公的年金ファンドの運用規模は】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
公的年金ファンドの運用規模はのレポート Topへ