地区別にみても、仙台ビジネス地区の全ての地区で空室率は昨年と比べ低下した。2016年は特に駅東地区での低下が大きく、10月に大幅な低下がみられた(図表-10)。その一方で、駅前地区では4月頃から空室率は下げ止まり、底ばいの状況となっている。
2016年は12月に日本IBMが仙台駅東口駅前に「IBM仙台クライアント・イノベーション・センター」を開設(将来的に300人の採用を計画)するなど、IT系企業の仙台への拠点設立が多く見られた
4。こうした新規進出に伴う需要増加は二次空室を生じないことからも、市況全体にとってプラス面が大きい。