保険研究部 上席研究員・ヘルスケアリサーチセンター・ジェロントロジー推進室兼任
三原 岳(みはら たかし)
研究領域:
研究・専門分野
医療・介護・福祉、政策過程論
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(筆者注:検討が進むにつれて)市場原理は、決して「自由放任」を意味するのではなく、所得が少ないために必要なサービスが購入できない人には政府が所得を移転することによって対応するなどの公的関与を含めた意味であることが明らかになっていった。また、福祉サービスの場合には、利用者自身の判断がうまく働かないケースもありうるので、市場原理の適用に当たっては、例えば成年後見人制度のような利用者によるサービスの選択・利用をサポートするためのシステムが必要であるとの議論も行われた。
そのような前提の下で、福祉サービスの分野においても、利用者の選択を尊重し、利用者側の要望とサービス供給側の都合とを調整する手段として、具体的なサービス提供の側面において市場の持つ機能を活用していくという考え方が受け入れられていった。
保険研究部 上席研究員・ヘルスケアリサーチセンター・ジェロントロジー推進室兼任
研究領域:
研究・専門分野
医療・介護・福祉、政策過程論
プロフィール
【職歴】
1995年4月~ 時事通信社
2011年4月~ 東京財団研究員
2017年10月~ ニッセイ基礎研究所
2023年7月から現職
【加入団体等】
・社会政策学会
・日本財政学会
・日本地方財政学会
・自治体学会
・日本ケアマネジメント学会
【講演等】
・経団連、経済同友会、日本商工会議所、財政制度等審議会、日本医師会、連合など多数
・藤田医科大学を中心とする厚生労働省の市町村人材育成プログラムの講師(2020年度~)
【主な著書・寄稿など】
・『必携自治体職員ハンドブック』公職研(2021年5月、共著)
・『地域医療は再生するか』医薬経済社(2020年11月)
・『医薬経済』に『現場が望む社会保障制度』を連載中(毎月)
・「障害者政策の変容と差別解消法の意義」「合理的配慮の考え方と決定過程」日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク編『トピック別 聴覚障害学生支援ガイド』(2017年3月、共著)
・「介護報酬複雑化の過程と問題点」『社会政策』(通巻第20号、2015年7月)ほか多数