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ESGからサステナビリティへ~ESGは目的達成のための手段である~

2025年05月09日

(德島 勝幸) 公的年金

■要旨

ESGは手段であって目的ではない。と言われて、何が目的であるのかを瞬時に答えられる人間がどれだけいるだろうか。世界的には、過度のESGへの傾注に対する反動もあって、ESG等に対する見直しが主張されている。米国の現トランプ政権の政策や主張を見ると、まさに前民主党政権に対する反動としてESG関連の取り組みが見直されつつある。

時に規制等でも見られることだが、物事に半周くらい遅れて取り組む日本では、未だにESGのみを強く主張するに取り組む声も聞こえる。本来的には、なぜESGに取り組むのかを理解して行うことが重要であり、ESGの先にある目標としてSDGsによって端的に表現されているサステナビリティを意識することが必要である。ESGを意識した一部局面への取り組みのみを見るのではなく、包括的に考え、サステナビリティを意識した取り組みを進めることこそが重要である。

■目次

1――ESGに対する意識の変化
2――それでもESGは重要な課題である

金融研究部   常務取締役 研究理事 兼 年金総合リサーチセンター長 兼 サステナビリティ投資推進室長

德島 勝幸(とくしま かつゆき)

研究領域:年金

研究・専門分野
債券・クレジット・ALM

経歴

【職歴】
 ・1986年 日本生命保険相互会社入社
 ・1991年 ペンシルバニア大学ウォートンスクールMBA
 ・2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社に出向
 ・2008年 ニッセイ基礎研究所へ
 ・2025年4月より現職

【加入団体等】
 ・日本証券アナリスト協会検定会員
 ・日本ファイナンス学会
 ・証券経済学会
 ・日本金融学会
 ・日本経営財務研究学会

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