アンケート調査から読み解く物流施設利用の現状と方向性(2)~倉庫管理システムと冷蔵・冷凍機能を拡充。地震対策・電源確保と自動化が一層進む。従業員の健康配慮を重視。

2025年03月17日

(吉田 資) 不動産市場・不動産市況

■要旨
 
  • 昨今、企業の「物流戦略」は重要な経営課題のひとつに位置づけられている状況を踏まえ、弊社は、三菱地所リアルエステートサービス株式会社と共同で、日本国内の主要荷主企業および物流企業を対象に「企業の物流戦略および物流施設利用に関するアンケート調査」を実施した 。
     
  • 前3回のレポートでは、本調査結果の一部を紹介し、企業の物流戦略の現状と課題や、物流施設の所有形態や、エリア別にみた物流施設の利用状況等について概観した。
     
  • 本レポートでは、前回に続いて、本調査結果の一部を紹介し、物流施設に求める施設仕様や、利用施設が備えている機能や設備の状況(災害対策設備、自動倉庫関連、環境配慮・省エネ型設備)を概観した上で、物流不動産市場への影響等について考察した。
 
■目次

1.はじめに
2.物流施設に求めるスペック(施設仕様)
3.物流施設の機能
4.注目される設備の状況
  (1)利用施設の災害対策設備
  (2)利用施設の自動倉庫関連の設備
  (3)利用施設の環境配慮・省エネ型設備
5.物流施設に関わるコスト(許容できる支払い賃料水準)
6.企業の物流施設利用の方向性
7.結びに

金融研究部   主任研究員

吉田 資(よしだ たすく)

研究領域:不動産

研究・専門分野
不動産市場、投資分析

経歴

【職歴】
 2007年 住信基礎研究所(現 三井住友トラスト基礎研究所)
 2018年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 一般社団法人不動産証券化協会資格教育小委員会分科会委員(2020年度~)

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