(1)「札幌駅周辺」のオフィス開発計画
「札幌駅周辺」では、2023年5月に、「北3西4街区」で13階建て(延床面積約1.6万m
2)の複合ビル「D-LIFEPLACE 札幌」が竣工した(図表-21 ①)。また、清水建設は「北6西1街区」で「The Link Sapporo」(延床面積約1.8万m
2・地上13階建て)を開発し、2023年8月に竣工した(図表-21 ②)。翌2024 年は、サッポロ不動産開発が、「北4東4街区」で「創成クロス」(延床面積約1.4万m
2・地上8 階建て)を開発し、2024 年5月に竣工、8月に開業した
18(図表-21 ③)。
今後も、「札幌駅周辺」では大規模開発が相次ぐ。ヒューリックは、「ヒューリック札幌 NORTH33 ビル」と「ヒューリック札幌ビル」をI期工事・II期工事として段階的に建て替えを行い、大型複合施設「ヒューリックスクエア札幌」を開発中である。I期工事は、2022 年8月に完了し、地上11階建てのオフィスビル(延床面積約1.1万m
2)が開業した。II期工事では、ホテル等が入る複合ビル(20階建て・延床面積約3.3万m
2(施設全体))が2025年6月に竣工予定である
19(図表-21 ④)。
また、NTT都市開発は、「北1西5街区」の北海道放送(HBC)本社跡地で、高級ホテルや商業施設などが入る26階建ての複合高層ビルを建設中で、2026年6月に竣工予定である
20(図表-21 ⑤)。「西武百貨店札幌店」の跡地を含む「北4西3街区」では、ヨドバシホールディングスや平和不動産を中心に、32階建ての大型複合ビル(延床面積約20万m
2・高さ165m)を建設する計画で、2028年度の完成予定である
21(図表-21 ⑥)。
また、JR札幌駅の東側に隣接する「北5西1・西2地区」では、札幌市所有の「西1地区」とJR北海道グループが所有する商業施設「エスタ」の「西2地区」を一体開発する計画が進んでおり、遅くとも2030年度に完成させる目標としている。当初の計画では北海道で最も高い地上43建てで高さ245メートルとする規模であったが、縮小する方向で検討しており、2024年度中に方針を決定するとしている
22(図表-21 ⑦)。