22は8の分割数
整数分割(integer partition)というのは、非負整数nを正の整数の合計として書く方法をいう。順序のみが異なるものは、同じ分割と見なされる。
これによると、8の分割数は22となる。具体的には、以下の通りである。
8 7+1 6+2 6+1+1 5+3 5+2+1 5+1+1+1 4+4 4+3+1 4+2+2 4+2+1+1 4+1+1+1+1 3+3+2 3+3+1+1 3+2+2+1 3+2+1+1+1 3+1+1+1+1+1 2+2+2+2 2+2+2+1+1 2+2+1+1+1+1 2+1+1+1+1+1+1 1+1+1+1+1+1+1+1
この整数分割の状況を、正方形を用いた形(各行にある正方形の数が上記の数字に対応)で表すと、以下の通りになる。この形の方がより分割(パーティション)のイメージに近いと言えるかもしれない。
因みに、0~10までの10個の整数の分割数は、以下の通りとなっている。
1, 1, 2, 3, 5, 7, 11, 15, 22, 30, 42
数学における数字としての「22」
「22」が、数学の場面で現れてくる例としては、以下のものが挙げられる。
・22/7 は、円周率πの簡単なよい近似値で、分母と分子に共に2桁以下の整数を使用する場合の中では、誤差が最も小さい。なお、これに因んで、日本では7月22日が「円周率近似値の日」(欧州式では7月22日は22/7と表記される)とされている(因みに、3月14日が「円周率の日」となっている)。
π = 3.14159265358979…
22/7 = 3.14285714285714…
・正多角形の1つの内角が度数法において整数の値になる正多角形は22個ある。
・5つの交差する円が平面を分割する領域の最大数は22となる。
その他
その他に、数字の「22」や「二十二」が現れるケースとして、例えば以下のものが挙げられる。
・アミノ酸のうち、タンパク質の構成要素は通常22種類ある。ただし、ヒトでは20種で構成され、その20種のうち、11種は他のアミノ酸又は中間代謝物から体内で合成することができるが、それ以外の9種は体内で合成できずに食事によって摂取しなければならず、それらが必須アミノ酸と呼ばれている。必須アミノ酸は、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、バリンである。
・毎月22日はショートケーキの日となっている。ショートケーキの上にはイチゴが載っているが、カレンダー上は22日のすぐ上が15(イチゴ)日になっているためである。
最後に
今回は数字の「22」について、それが現れてくる例やその理由等について、報告してきた。
「22歳」という年齢は、大学卒業年齢、社会人になる年齢ということで、「22」という数字に対しては、そのイメージを強く持っておられる方も多いものと思われる。ただし、それを除くと、それ以外に「22」という数字で思い浮かべるものはないという方が殆どではないかと思われる。
「22」という数字自体は、2が2つ並んでいることで、数字のイメージとしてはあまり悪くはないものと思われるが、日常生活の中で接する機会は比較的限られているといえるかもしれない。ところが、よくよく調べてみると、人間の頭蓋骨の数等、意外なところに「22」という数字が現れてくることが分かった。
これを機会に、「22」という数字を再評価してもらえればと思っている。