日本はどんなリスクを取るべきか~デジタル・リアルの勝ち筋

2024年10月21日

(矢嶋 康次) 金融市場・外国為替(通貨・相場)

■要旨

どの世界でもそうだが、チャンスは何回もない。日本は30年ぶりの復活のチャンスを迎えている。株価水準や企業の賃上げなどこれまであり得なかった動きがでている。もうこのままでいいと思っている人は、今の生活を守るのがベストなやり方だ。ただ国家戦略、企業がゴーイング・コンサーンを前提とするには、このチャンスを活かし、将来拡大しつづけるとの期待を作ることが必要になる。ただ不幸なことに経済低迷が長かったため、日本にはそれほど多くの選択肢は残されていない。

■目次

1――30年ぶりのチャンスと残された選択肢
2――国策半導体に対する強い批判は正当か?
3――「デジタル・リアルの実現」という日本の勝ち筋
4――まだまだ投資が少ない民間企業
5――NISAでリスクを取り始めた個人、リスクに見合うリターンを国内で作る

総合政策研究部   専務理事 エグゼクティブ・フェロー・経済研究部 兼任

矢嶋 康次(やじま やすひで)

研究領域:金融・為替

研究・専門分野
金融財政政策、日本経済 

経歴

・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員

第54回 エコノミスト賞(毎日新聞社主催)受賞 『非伝統的金融政策の経済分析』

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