気候変動問題のコスト意識-日本の人々の意識の特徴はどこにあるか?

2024年09月24日

(篠原 拓也) 保険計理

■要旨

気候変動問題を巡る動きが世界中で活発になっている。気象災害の激甚化、大規模な干ばつや山林火災の発生など、世界各地でさまざまな影響が出始めていることが、その背景にあるものとみられる。

こうしたなかで、気候変動問題に関するサーベイが各国で行われている。今回は、いくつかのサーベイをもとに、日本の人々の意識について見ていくこととしたい。

■目次

1――はじめに
2――日本のサーベイ
  1|日本では経済的なコストへの意識が高まっている
  2|日本では環境に配慮した商品・サービスの購入意向を持っていても実際に購入していない
   ことが多い
  3|日本は環境保護よりも経済成長を重視する傾向がある
3――海外のサーベイ
  1|ヨーロッパでは、7割以上の人がグリーン移行のコストよりも気候変動の損害コストの
   ほうが大きいと認識
  2|アメリカでは、4分の1の人々が地球温暖化対策に反対する企業に罰を与えた
  3|日本では他人の気候関係の行動を過小評価する傾向がある
4――おわりに (私見)
レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)