2023年中国REIT市場の現状と2024年の見通し~初の商業施設REITが上場へ~

2024年01月24日

(胡 笳) 不動産市場・不動産市況

■要旨

中国のREIT市場1は景気不況の影響を受けつつも、銘柄数は増えており、低迷していた市場規模は再び拡大に転じることが期待される。2023年末には初の商業施設REITが4銘柄承認され、1月下旬頃には上場する予定である。申請中を含めて、2024年年初には合計で6銘柄の商業施設REITが上場する予定。本稿では、2023年の中国REIT市場の現状を報告し、2024年の見通しを展望する。
 
1 中国インフラ公募REIT、類REITなどの定義や仕組みは基礎研レポート「2020年中国REIT市場の現状と今後の見通し ~ 公募REITが始動、民間資本や個人投資家に期待 ~」を参照。
 https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=66669?site=nli


■目次

1――インフラ公募REITの低迷が続く
2――商業施設REITの対象拡大と社会保障基金の参入
3――類REIT、Pre-REITの発展が公募REIT備蓄拡大に寄与
4――中国REITの全面回復はもう少し先になる見込み

社会研究部   研究員

胡 笳(こ か)

研究領域:不動産

研究・専門分野
中国REIT、中国不動産全般

経歴

【職歴】
 2018年 早稲田大学 アジア太平洋研究科 博士(学術)
 2018年 ニッセイ基礎研究所 入社
【資格】
 環境プランナー、国際環境リーダー

【加入団体等】
 日本NPO学会、Nonprofit Management & Leadership(米)

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