「著作権に厳しい」ディズニーがキャラクターを積極提供-どんなCSR活動をしているのか

2023年07月07日

(廣瀨 涼) 消費者行動

■要旨

ディズニー社にとって、ミッキーマウスをはじめとしたキャラクターのIP(Intellectual Property)=知的財産権は、会社にとって最もプライオリティの高い資産である。ディズニーの歴史は著作権なくして語れない。様々な著作権の問題を経たからこそ、ディズニー社はIPを重んじており、「ディズニーは著作権に厳しい」というイメージが構築されてきた。

一方で、自社のキャラクターが子どもたちに希望を与える存在だと強く認識しており、自社のIPを子どもたちに希望を与える手段として活用している。本レポートではディズニーがCSRの一環として、自社キャラクターやコンテンツを如何に活かしているか紹介したいと思う。

■目次

1――はじめに
2――小学校のプールに描かれたミッキーマウスは著作権侵害か
3――ケース1「スターライト製ディズニーデザインの病衣の提供」
4――ケース2「インタラクティブな壁紙」
5――ケース3「ディズニーカスタムメイドなMRI装置」
6――ケース4「メイク・ア・ウィッシュ®(Make A Wish)」
7――おわりに

生活研究部   研究員

廣瀨 涼(ひろせ りょう)

研究領域:暮らし

研究・専門分野
消費文化、マーケティング、ブランド論、サブカルチャー、テーマパーク、ノスタルジア

経歴

【経歴】
2019年 大学院博士課程を経て、
     ニッセイ基礎研究所入社

・令和6年度 東京都生活文化スポーツ局都民安全推進部若年支援課広報関連審査委員

【加入団体等】
・経済社会学会
・コンテンツ文化史学会
・余暇ツーリズム学会
・コンテンツ教育学会
・総合観光学会

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