コロナ禍で、多くの人にとってマスクの着用は日常的なものになったのではないだろうか。コロナ禍でマスクの着用に慣れていく中で、マスクをつけることや外すことの不快度合いはどのように変化してきた可能性があるのだろうか。本稿では、ニッセイ基礎研究所が子育て中の人々を対象に行った独自の WEB アンケート調査を用いて、新型コロナ感染拡大が始まったころと現在とで、マスクをつけることや、外すことの不快度合いがどのように変化をしたのかを、男女別に検証した結果を紹介する。結果を先取りしてお伝えすれば、男性の間では、感染拡大初期と現在を比べて、マスクをつけることの不快度合いや、マスクを外すことの不快度合いが変化した傾向は見られなかった。一方で、女性の間では、マスクをつけることの不快度合いが減少し、マスクを外すことの不快度合いが高まった傾向が見られた。