テレワークをするようになって、残業時間が伸びた独身女性、時間のゆとりができた独身男性

2022年03月23日

(岩﨑 敬子) 保険会社経営

■要旨

コロナ禍のテレワークの拡大が生活時間の配分に変化をもたらしたことを実感する人は、多いのではないだろうか。本稿では、ニッセイ基礎研究所が行った独自のWEBアンケート調査をもとに、テレワークの拡大によって残業時間が増えた人の傾向と、時間的なゆとりを感じるようになった人の傾向を分析した結果を紹介する。結果を先取りしてお伝えすれば、テレワークを実施するようになった独身女性は残業時間が増え、テレワークを実施するようになった独身男性は時間のゆとりを感じるようになった人の割合が増えた傾向が確認された。

■目次

1――はじめに
2――調査概要
3――テレワークによる残業時間の変化
  1|ひと月あたりの残業時間の平均の変化
  2|残業をした人の割合の変化
  3|残業をひと月1時間以上した人の間でのひと月あたりの残業時間の平均の変化
4――テレワークによる時間的なゆとりの変化
5――おわりに

保険研究部   准主任研究員

岩﨑 敬子(いわさき けいこ)

研究領域:保険

研究・専門分野
応用ミクロ計量経済学・行動経済学 

経歴

【職歴】
 2010年 株式会社 三井住友銀行
 2015年 独立行政法人日本学術振興会 特別研究員
 2018年 ニッセイ基礎研究所 研究員
 2021年7月より現職

【加入団体等】
 日本経済学会、行動経済学会、人間の安全保障学会
 博士(国際貢献、東京大学)
 2022年 東北学院大学非常勤講師
 2020年 茨城大学非常勤講師

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