家族計画の変化に見る、新型コロナの少子化への影響(3)-将来持ちたい子の数の減少について-

2021年06月01日

(岩﨑 敬子) 保険会社経営

■要旨

新型コロナ感染症は少子化にどういった影響を与えるのか。本稿では、ニッセイ基礎研究所が実施した独自のWEBアンケート調査を用いた、コロナ禍での家族計画の変化に関する3つの傾向についての分析(一時的に妊娠を控える傾向、将来的に持ちたい子の数の減少、そして、結婚意欲の高まり)のうち、2つ目として、将来的に持ちたい子の数が減少した人の割合と要因、及び、特徴についての分析結果を紹介する。

■目次

1―― はじめに
2―― 新型コロナによって中期的に予想される出生数の減少は約2%
3―― 将来持ちたい子の数が減った最も大きな理由は「子育てへの経済的な不安」
4―― 将来的に持ちたい子の数が減少した人の特徴
5―― おわりに

保険研究部   准主任研究員

岩﨑 敬子(いわさき けいこ)

研究領域:保険

研究・専門分野
応用ミクロ計量経済学・行動経済学 

経歴

【職歴】
 2010年 株式会社 三井住友銀行
 2015年 独立行政法人日本学術振興会 特別研究員
 2018年 ニッセイ基礎研究所 研究員
 2021年7月より現職

【加入団体等】
 日本経済学会、行動経済学会、人間の安全保障学会
 博士(国際貢献、東京大学)
 2022年 東北学院大学非常勤講師
 2020年 茨城大学非常勤講師

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)