EIOPAがソルベンシーIIの2020年レビューに関する意見をECに提出(9)-助言内容(再建及び破綻処理)-

2021年03月10日

(中村 亮一) 保険計理

■要旨

EIOPA(欧州保険年金監督局)が2020年12月17日に、EC(欧州委員会)にソルベンシーIIレビューに関する意見を提出したと公表した。このテーマに関しての最初のレポートでは、このEIOPAの意見書の全体概要と、Insurance Europe及びAMICEの意見表明、さらに保険業界とは異なるスタンスからの批判的な意見を有する欧州議会議員の意見の内容を報告した。また、このシリーズの2回目のレポートから、EIOPAの意見書の中の助言内容について報告しており、これまで、「長期保証(LTG)措置及び株式リスクに関する措置」、「技術的準備金」、「自己資本」、「SCR(ソルベンシー資本要件)」、「MCR(最低資本要件)」、「報告と開示」、「比例性」、「グループ監督」及び「マクロプルーデンス政策等」について報告してきた。

今回のレポートでは、EIOPAの意見書の中の助言内容のうち、「再建及び破綻処理」について報告する。

■目次

1―はじめに
2―EIOPAの意見書からの助言―再建及び破綻処理
  1|全体概要
  2|再建措置
  3|破綻処理措置
  4|トリガー
3―まとめ
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