ホテル市況は一段と明るさを増す。東京オフィス市場は回復基調強まる-不動産クォータリー・レビュー2024年第4四半期

2025年02月12日

(佐久間 誠)

■要旨
 
  • 2024年10-12月期の実質GDP(2/17公表予定)は前期比+0.3%(前期比年率+1.0%)と推計され、3四半期連続のプラス成長が見込まれる。
     
  • 住宅市場では、価格上昇が継続するなか、販売状況は停滞傾向にある。2024年10-12月期の新設住宅着工戸数は前年同期比▲2.4%減少、首都圏のマンション新規発売戸数は▲3.0%減少、中古マンションの成約件数は+3.6%増加した。地価は住宅地、商業地ともに上昇している。
     
  • オフィス賃貸市場は、東京Aクラスビルの成約賃料(月坪)は5四半期連続で上昇した。東京23区のマンション賃料は全ての住居タイプが前年比で5%を超える上昇となった。ホテル市場は2024年10-12月の延べ宿泊者数が2019年対比で+16.7%増加した。物流賃貸市場は、首都圏の空室率が9.8%に低下した。
     
  • 2024年第4四半期の東証REIT指数は▲4.2%下落した。
■目次

1.経済動向と住宅市場
2.地価動向
3.不動産サブセクターの動向
  (1) オフィス
  (2) 賃貸マンション
  (3) 商業施設・ホテル・物流施設
4.J-REIT(不動産投信)市場
レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)