経済研究部 准主任研究員
斉藤 誠(さいとう まこと)
研究領域:経済
研究・専門分野
東南アジア経済、インド経済
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まず高止まりが続く食品は前年同月比8.7%となり、前月から横ばいだった(図表2)。食品のうち、価格変動の大きい野菜(同27.3%)は大幅な増加が続いた。野菜価格は昨年7-8月に一時的に高騰し、その後も11月以降は再び高騰している。インドで日常的に必須な野菜とされるジャガイモの価格は前月比15.1%と大幅に上昇したものの、ジャガイモとトマトの価格はそれぞれ同1.5%、同0.5%となり、それぞれ小幅に上昇した。野菜のほか、豆類(前年同月比17.1%)や穀物製品(同8.7%)、肉・魚(同7.3%)が高止まりしたほか、果物(同6.7%)が上昇した。一方、食用油(同▲6.7%)の価格下落が続き、香辛料(同4.3%)が鈍化、牛乳・乳製品(同2.6%)と加工食品(同3.3%)は落ち着いた値動きとなった。
燃料・電力は前年同月比▲3.8%となり、前月の同▲4.0%からマイナス幅が縮小した。
コアCPI(食品、燃料を除く総合)は前年同月比3.1%(前月:同3.2%)と小幅に低下し、過去最低水準で推移している。教育(同4.1%)や衣服・靴(同2.8%)、住宅(同2.6%)、家庭用品・サービス(同2.5%)、娯楽(同2.5%)、輸送・通信(同1.0%)など幅広い品目が4月の水準を下回った。一方、パーソナルケア(同7.7%)は前月から上昇した。
経済研究部 准主任研究員
研究領域:経済
研究・専門分野
東南アジア経済、インド経済
【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職