“ガソリン補助金”について改めて考える~メリデメは?トリガー条項との差は?

2024年03月28日

(上野 剛志) 金融市場・外国為替(通貨・相場)

■要旨

政府がガソリン等の燃料油1価格抑制のために実施している「燃料油価格激変緩和事業」、いわゆる「ガソリン補助金」制度は2022年1月に導入されてから拡大と延長を繰り返し、既に2年余りも継続されている。

現在の期限である4月末を控え、改めて「ガソリン補助金」制度について振り返り、今後の進むべき在り方などを考えたい。
 
1 対象はガソリン、軽油、灯油、重油、航空機燃料(2022年4月~)


■目次

1―ガソリン補助金制度について
  1|導入後の経緯と仕組み
  2|長期化の背景にガソリンの特殊性
  3|補助金制度のメリットとデメリット
2―トリガー条項について
  1|トリガー条項の仕組みと経緯
  2|トリガー条項のメリットとデメリット
3―給付金直接支給での対応について
4―ガソリン高対策のまとめとガソリン税制の在り方
  1|ガソリン高対策のまとめ
  2|ガソリン税制の在り方についての議論を

経済研究部   上席エコノミスト

上野 剛志(うえの つよし)

研究領域:金融・為替

研究・専門分野
金融・為替、日本経済

経歴

・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
・ 2007年 日本経済研究センター派遣
・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
・ 2009年 ニッセイ基礎研究所

・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)

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