東京オフィス市場は賃料が下げ止まり。宿泊需要はコロナ禍前を上回る-不動産クォータリー・レビュー2023年第4四半期

2024年02月07日

(佐久間 誠)

■要旨
 
  • 2023年10-12月期の実質GDP(2/15公表予定)は、前期比+0.2%(前期比年率+0.9%)と、2四半期ぶりのプラス成長になったと推計される。
     
  • 住宅市場では、価格が上昇するなか、販売状況は再び停滞傾向となっている。2023年10-12月の新設住宅着工戸数は前年同期比▲6.3%、首都圏のマンション新規発売戸数は前年同期比▲10.4%、中古マンション成約件数は前年同期比+4.9%となった。
     
  • オフィス賃貸市場は、東京Aクラスビルの成約賃料(月坪)が前期比+2.4%上昇した。東京23区のマンション賃料は全ての住居タイプが前年比でプラスとなった。ホテル市場は2023年10-12月の延べ宿泊者数が2019年同期比+7.7%となりコロナ禍前の水準を上回った。物流賃貸市場は、首都圏・近畿圏ともに空室率の上昇が続いている。
     
  • 2023年第4四半期の東証REIT指数は9月末比▲2.8%下落した。

 
■目次

1.経済動向と住宅市場
2.地価動向
3.不動産サブセクターの動向
  (1) オフィス
  (2) 賃貸マンション
  (3) 商業施設・ホテル・物流施設
4.J -REIT(不動産投信)市場
レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)