経済研究部 主任研究員
高山 武士(たかやま たけし)
研究領域:経済
研究・専門分野
欧州経済、世界経済
関連カテゴリ
・景気イメージを定量化したものは、全体として見ればそれほど違和感がないように思われる。また、そもそもインプットである日本語情報について、偏りがなさそうなものを選別したこともあって米国、欧州、中国といった特定地域の景気イメージ(定量化)が楽観的あるいは悲観的なものに偏っていることもなかった。
・ただし、景気イメージは、必ずしも既存の統計で把握できる企業や消費者の景況感(OECDが公表するBCIやCCI)と類似しているとは言えない。そもそも今回の景気イメージの定量化では、企業や消費者の景況感をトレースすることを目的としていなかったが、インプット情報を限定して、例えば、日本語情報を「企業」や「消費者」で分類したのち、それぞれを定量化すれば、各景況感の動きと類似する可能性がある。
・景気イメージ(定量化)は、幅広い経済主体・テーマに関する指標、総合的な景気動向を捉えるツールと捉えることもできるため、より洗練させれば、経済分析に利用する余地もあるように思われる。インプット情報をSNSやニュース、インターネット情報から抽出して景気イメージを作成すれば、速報性に優れた景気イメージを作成できる可能性がある。このほか、異なるカテゴリに区分したり、経済主体別に細分化したりして、景気イメージの変動を分析することもできるだろう。また、定量化した景気イメージの数値を追うだけでなく、インプットであるテキストまでさかのぼってその理由を分析するといった活用法も考えられる。
経済研究部 主任研究員
研究領域:経済
研究・専門分野
欧州経済、世界経済
【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員