ホワイト企業とは?-その定義と特徴について-

2023年03月24日

(金 明中) 社会保障全般・財源

■要旨
 
  • 厚生労働省はホワイト企業に対する定義もしていないが、ホワイト企業は「一般的に従業員への待遇や福利厚生が充実していて、社員の健康や労務管理などを重視するとともに、労働安全衛生に関して積極的な取組を行い、生き生きと長く働くための環境が整っている会社」だと定義することができるだろう。
     
  • ホワイト企業だと思う企業の特徴としては、「労働時間が短い」、「休暇が取りやすい」、「福利厚生制度が充実している」、「給与が平均より高く、安定した給与制度がある」などが考えられる。
     
  • 企業は見せかけのホワイト企業にならないように固定業務を見直して労働者の負荷を減らす等の対策や労働者の処遇水準の改善により力を入れる必要がある。


■目次

1――ホワイト企業の定義
2――ホワイト企業の主な特徴
  (1)労働時間が短い
  (2)休暇が取りやすい
  (3)福利厚生制度が充実している
  (4)給与が平均より高く、安定した給与制度がある
3――むすびにかえて

生活研究部   上席研究員・ヘルスケアリサーチセンター・ジェロントロジー推進室兼任

金 明中(きむ みょんじゅん)

研究領域:社会保障制度

研究・専門分野
高齢者雇用、不安定労働、働き方改革、貧困・格差、日韓社会政策比較、日韓経済比較、人的資源管理、基礎統計

経歴

プロフィール
【職歴】
独立行政法人労働政策研究・研修機構アシスタント・フェロー、日本経済研究センター研究員を経て、2008年9月ニッセイ基礎研究所へ、2023年7月から現職

・2011年~ 日本女子大学非常勤講師
・2015年~ 日本女子大学現代女性キャリア研究所特任研究員
・2021年~ 横浜市立大学非常勤講師
・2021年~ 専修大学非常勤講師
・2021年~ 日本大学非常勤講師
・2022年~ 亜細亜大学都市創造学部特任准教授
・2022年~ 慶應義塾大学非常勤講師
・2024年~ 関東学院大学非常勤講師

・2019年  労働政策研究会議準備委員会準備委員
       東アジア経済経営学会理事
・2021年  第36回韓日経済経営国際学術大会準備委員会準備委員

【加入団体等】
・日本経済学会
・日本労務学会
・社会政策学会
・日本労使関係研究協会
・東アジア経済経営学会
・現代韓国朝鮮学会
・韓国人事管理学会
・博士(慶應義塾大学、商学)

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