コラム

2023年の暦など-祝日と、太陽・月などの様子 流星群その他

2023年01月06日

(安井 義浩) 保険計理

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2023年版の理科年表などが発行されたので、いつものように暦の部分からいくつか紹介することにしよう。

西暦2023年(令和5年)は、平年(365日)で、干支は癸卯(みずのとのう)である。
 
2023年の祝日は、以下の通りとなっている。

2020年・2021年と、東京オリンピックの開会式・閉会式への対応で、特例措置として海の日、山の日、スポーツの日が変更されていたが、その後は2022年に引き続き2023年にもそのような特例措置はなく、もとの祝日法で定められている日のままである。

太陽に関する情報(2023年)

月に関する情報(2023年)

日食と月食

日食は、2023年には5月20日と9月15日の2回、月食は5月6日と10月29日の2回あるが、日本ではさほど観測条件がよくないようである。

流星群の出現時期】

先日(2022年12月中旬)、ふたご座流星群は、相当多くの流星が見られたようである。今回も流星群の情報をみておこう。

流星(流れ星)とは、宇宙空間にある直径1mm~数cmのチリの粒が地球の大気に飛び込んで、大気と衝突してチリが気化する際に、光を放つ現象である。

そのチリは、いろいろな彗星がその軌道上に放出して密集している。そして地球がその位置に差し掛かると多くのチリが飛び込んでくる。地球が、特定の彗星の軌道に差し掛かる日時は、毎年ほぼ決まっているので、こうした流星群の出現が予測できる。ただし年によって「チリの中の通り方」などの条件が異なるため、どれほどの数の流星が出現するかは、様々である。
流星群の名前は、その「発射地点」のように見える背景の星座(あるいはその中のもっと特定の星)によって命名されることになっている。あくまでも発射の中心点のある(すなわち地球が向かっている方向)星座で代表して名付けているだけで、実際には流星は全天で飛んでいるので、星座のあたりだけ凝視する必要はないようだ。
 
上の表の中で、しぶんぎ座、ペルセウス座、ふたご座のそれぞれの流星群のことを指して、3大流星群と呼び、毎年比較的安定して出現するものである。なお「しぶんぎ座」というのは現在の正式な星座名ではないが、りゅう座、ヘルクレス座、うしかい座の境界付近にかつて設定されていた星座である。

空が暗い方が、流星のわずかな光も見えるので、月が流星の観測条件を左右する。そこで表中に、その頃の月の様子が示されている(もちろん空が晴れていなければならないのはいうまでもない。)。月齢は0~約30を繰り返し、一ケタあるいは20台後半は新月や三日月状なので観測条件は良いが、反対に月齢15は満月で、その前後は月が綺麗なのは結構なのだが、流星は月光にかきけされて見にくいので「悪」とか「最悪」となる。(ちなみに先日のふたご座流星群も、月がでていたため、観測条件は「悪」ではあったが、それでも多くの流星が見えた。)

その他の情報

ハレー彗星は細長い楕円軌道で75年かけて太陽の周りをまわっているが、2023年の終わりごろ、ようやく太陽から最も遠いところ(遠日点 太陽から地球の距離の約35倍)を折り返して、近づいてくる。前回の接近は1986年、次回は2061年に最接近すると計算されている。果たしてもう一度みることはできるのか?

保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩(やすい よしひろ)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴

【職歴】
 1987年 日本生命保険相互会社入社
 ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
 2012年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 ・日本アクチュアリー会 正会員
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

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