携帯位置情報データによる街のミクストユース(Mixed-use)の評価 (2)-コロナ禍におけるJR山手線29駅の滞在人口変化

2022年12月27日

(佐久間 誠)

■要旨
 
  • 「KDDI Location Analyzer(以下KLA)」の携帯位置情報データをもとに、2019年のJR山手線29駅の滞在人口に占める居住者・勤務者・来街者の比率を比較し、相対的な偏りをもとに各駅の特性を「Work中心」、「Live中心」、「Play中心」、「バランス型」、「その他」に分類した。そして、このミクストユースの特性に着目して、コロナ禍における滞在人口の変化を分析した。
     
  • 滞在人口は、「Live中心」の駅で減少率が小さく、「Play中心」と「Work中心」の駅で減少率が大きい傾向にある。そして、「バランス型」はその中間に位置する結果となった。
     
  • コロナ禍において、勤務者は「Work中心」の駅で大きく減少し、「Live中心」や「Play中心」の駅では減少率が小さい傾向がみられる。来街者は「Play中心」の駅で大きく減少し、「Live中心」や「Work中心」の駅では相対的に減少率が小さかった。


■目次

1――はじめに
2――ミクストユースの特性で違いがみられる、滞在人口の変化
3――滞在人口の変化に対する、居住者・勤務者・来街者の寄与度
4――ミクストユース特性による居住者・勤務者・来街者の変化の違い
5――おわりに
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