保険会社の再建と破綻処理の制度構築の動き(欧州)(2)-EIOPAが「よくある質問」に答える。特に銀行との違いを中心に。

2022年12月20日

(安井 義浩) 保険計理

■要旨

前回に続き、2022年11月10日に公表された、保険会社の再建と破綻処理の仕組みの構築についてのEIOPAの提案文書を紹介していく。また特に、同時に公表された「銀行と保険の類似点・相違点」についてまとめた文書について概略を紹介する。

■目次

はじめに
1――保険会社の再建と破綻処理に関する15項目のQ&A(続き 9~15)
  9|破綻処理の評価について
  10|破綻の認定と公共性のテストについて
  11|ベイルイン の適用について
  12|再建と破綻処理のための資金について
  13|複数の国にまたがる保険会社グループの取り扱いについて
  14|EIOPAの役割について
  15|保険に関する保証基金などについて
2――(参考)再建と破綻処理における銀行と保険会社の類似点と相違点
  1|類似点
  2|相違点
  3|類似点と相違点に関するEIOPAのコメント(まとめ)

保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩(やすい よしひろ)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴

【職歴】
 1987年 日本生命保険相互会社入社
 ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
 2012年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 ・日本アクチュアリー会 正会員
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

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