「投げ銭」の依存性-“推し疲れ”の一側面を解明する

2022年12月09日

(廣瀨 涼) 消費者行動

■要旨

ライブ配信やSNSなどで、ファンが気に入った推し(コンテンツ)に対して送金するシステムを「投げ銭」という。SNSでの配信機能の充実や配信アプリの普及に伴い、近年市場規模を拡大させている。2021年にFintertech株式会社が行った「投げ銭市場調査」によると国内の潜在市場規模は約3,106億円を超えるという。中でも男女共に10代、20代の熱心な消費が注目されている。本レポートでは、なぜ投げ銭が熱心に行われているのか、また投げ銭を巡る諸問題について考察した。

■目次

1――10代、20代の間で熱心に行われる「投げ銭」
2――アイドルの握手権における消費文化
3――投げ銭の消費者心理
4――オタクをしている上で避けられないこと
5――まとめ

生活研究部   研究員

廣瀨 涼(ひろせ りょう)

研究領域:暮らし

研究・専門分野
消費文化、マーケティング、ブランド論、サブカルチャー、テーマパーク、ノスタルジア

経歴

【経歴】
2019年 大学院博士課程を経て、
     ニッセイ基礎研究所入社

・令和6年度 東京都生活文化スポーツ局都民安全推進部若年支援課広報関連審査委員

【加入団体等】
・経済社会学会
・コンテンツ文化史学会
・余暇ツーリズム学会
・コンテンツ教育学会
・総合観光学会

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