‘9・9公益日’-中国最大のチャリティーキャンペーンと共同富裕

2021年12月20日

(片山 ゆき) 中国・アジア保険事情

■要旨

中国において、企業や個人に寄付や慈善事業への参加を促す三次分配。その優等生とも言えるテンセント・ホールディングスによる2021年のチャリティーキャンペーンは、過去最大の寄付額を集めた。政府はIT企業による寄付プラットフォームの認可を増やしており、その規模は急速に拡大しつつある。

■目次

1――テンセントによる年に1回の大規模チャリティーキャンペーン、2021年の寄付総額は
  過去最大の35.2億元(560億円)。
2――三次分配の優等生―テンセントによる政府お墨付きのチャリティーイベント
3――2020年の支出先の4割は新型コロナ関連(騰訊基金会)
4――アリババ公益、京東公益、百度公益など横の連携強化も

保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

片山 ゆき(かたやま ゆき)

研究領域:保険

研究・専門分野
中国の社会保障制度・民間保険

経歴

【職歴】
 2005年 ニッセイ基礎研究所(2022年7月より現職)
 (2023年 東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了) 【社外委員等】
 ・日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
 (2019年度・2020年度・2023年度)
 ・生命保険経営学会 編集委員・海外ニュース委員
 ・千葉大学客員准教授(2023年度~) 【加入団体等】
 日本保険学会、社会政策学会、他
 博士(学術)

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