年金改革ウォッチ 2021年11月号~ポイント解説:2022年の改正点と総選挙後の課題

2021年11月02日

(中嶋 邦夫) 公的年金

■要旨

1 ―― 先月までの動き

先月は、年金改革に関係する審議会等が開催されなかった。

2 ―― ポイント解説:2022年の改正点と次期改革の展望

2020年5月に成立した年金制度改正法は、2022年4月に本格的な施行時期を迎える。約5年ごとに行われる年金改革のペースから考えれば、前回議論された制度改正が結実する時期であるのと同時に、次期改革へ向けた動きが始まる時期でもある。本稿では、2022年に施行される改正点と残された課題を確認し、野党の議席増の一方で与党が過半数を確保した総選挙結果を踏まえて次期改革を展望する。

 1|2022年に施行される改正と先送りされた課題
  :現行制度からは一歩前進だが、素案からは後退
 2|次期改革の展望と総選挙後の課題
  :理解が広がり、政争の具となるのを回避できるか
 
* 年金改革ウォッチは、毎月第1火曜日に連載(祝日は休載)。

保険研究部   上席研究員・年金総合リサーチセンター 公的年金調査室長 兼任

中嶋 邦夫(なかしま くにお)

研究領域:年金

研究・専門分野
公的年金財政、年金制度全般、家計貯蓄行動

経歴

【職歴】
 1995年 日本生命保険相互会社入社
 2001年 日本経済研究センター(委託研究生)
 2002年 ニッセイ基礎研究所(現在に至る)
(2007年 東洋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了)

【社外委員等】
 ・厚生労働省 年金局 年金調査員 (2010~2011年度)
 ・参議院 厚生労働委員会調査室 客員調査員 (2011~2012年度)
 ・厚生労働省 ねんきん定期便・ねんきんネット・年金通帳等に関する検討会 委員 (2011年度)
 ・生命保険経営学会 編集委員 (2014年~)
 ・国家公務員共済組合連合会 資産運用委員会 委員 (2023年度~)

【加入団体等】
 ・生活経済学会、日本財政学会、ほか
 ・博士(経済学)

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