日本取引所グループ「改訂コーポレートガバナンス・コードの公表」
https://www.jpx.co.jp/news/1020/20210611-01.html
【冒頭】「コーポ―レートガバナンス・コードについて」
「本コードにおいて、「コーポレートガバナンス」とは、会社が、株主をはじめ顧客・従業員・地域社会等の立場を踏まえた上で、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うための仕組みを意味する。
本コードは、実効的なコーポレートガバナンスの実現に資する主要な原則をとりまとめたものであり、これらが適切に実践されることは、それぞれの会社において
持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のための自律的な対応が図られることを通じて、会社、投資家、ひいては経済全体の発展にも寄与することとなるものと考えられる。」
【基本原則2】
「上場会社は、
会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の創造は、従業員、顧客、取引先、債権者、地域社会をはじめとする様々なステークホルダーによるリソースの提供や貢献の結果であることを十分に認識し、・・・・」
【原則2-1.中長期的な企業価値向上の基礎となる経営理念の策定】
「上場会社は。自らが担う社会的な責任についての考え方を踏まえ、・・・・
中長期的な企業価値向上を図るべきであり、こうした活動の基礎となる経営理念を策定すべきである。」
【原則2-4.女性の活躍促進を含む社内の多様性の確保】
「上場会社は、社内に異なる経験・技能・属性を反映した多様な視点や価値観が存在することは、
会社の持続的な成長を確保する上での強みとなり得る、との認識に立ち・・・・」
補充原則2-4① ・・・・また、
中長期的な企業価値の向上に向けた人材戦略の重要性に鑑み、多様性の確保に向けた人材育成方針と・・・
【基本原則4】
「上場会社の取締役会は、株主に対する受託者責任・説明責任を踏まえ、
会社の持続的成長と中長期的な企業価値の向上を促し、収益力・資本効率等の改善を図るべく。・・・・」
補充原則4-2② 取締役会は、
中長期的な企業価値向上の観点から、自社のサステナビリティを巡る取組について基本的な方針を策定すべきである。・・・・
【原則4-7.独立社外取締役の役割・責務】
「上場会社は、独立社外取締役には、特に以下の役割・責務を果たすことが期待されることに留意しつつ、その有効活用を図るべきである。
(i)経営の方針や経営改革について、自らの知見に基づき、
会社の持続的成長を促し中長期的な企業価値の向上を図る、との観点から助言を行うこと
・・・・・・・」
【原則4-8.独立社外取締役の有効活用】
「独立社外取締役は
会社の持続的成長と中長期的な企業価値の向上に寄与するように役割・責務を果たすべきであり、プライム市場上場会社はそのような資質を十分に備えた独立社外取締役を少なくとも3分の1・・・・・・」
【基本原則5】
「上場会社は、その
持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資するため、株主総会の場以外においても、株主との間で建設的な対話を行うべきである。・・・・・」
【原則5-1.株主との建設的な対話に関する方針】
「上場会社は、株主からの対話(面談)の申し込みに対しては、
会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資するよう、合理的な範囲内で前向きに対応すべきである。・・・」