コロナ禍におけるアイドルの握手会の変化

2021年03月03日

(廣瀨 涼) 消費者行動

■要旨

全国各地で徐々に緊急事態宣言が解除され、また一般のワクチン接種対応準備が少しずつ整い始めるなど明るい兆しが見え始めている一方で、感染者数のリバウンドが懸念されており、コロナウイルスの感染状況は予断を許さない。今後、エンターテインメントも少しずつライブ配信から観客動員型のイベントへとシフトしていくとは思われるが、ソーシャルディスタンスの必要性があるうちは、接触型のイベントの開催はまだまだ難しいだろう。中でもアイドルによる握手会はアイドル市場における重要なイベントであるが、不特定多数の人が接触するという点から長らくイベントが開催できていない状態にある。本レポートはアイドルの握手会に焦点を置き、握手会とコロナ禍での代替策となった「オンラインミート&グリート」の性質を比較し、イベント参加層の違いを考察した。

■目次

1――大打撃を受けたエンターテインメント産業
2――オンラインミート&グリートとは
3――ファンにとっての「握手会」の意味
4――オンラインミート&グリートと握手会の違い
5――さいごに

生活研究部   研究員

廣瀨 涼(ひろせ りょう)

研究領域:暮らし

研究・専門分野
消費文化、マーケティング、ブランド論、サブカルチャー、テーマパーク、ノスタルジア

経歴

【経歴】
2019年 大学院博士課程を経て、
     ニッセイ基礎研究所入社

・令和6年度 東京都生活文化スポーツ局都民安全推進部若年支援課広報関連審査委員

【加入団体等】
・経済社会学会
・コンテンツ文化史学会
・余暇ツーリズム学会
・コンテンツ教育学会
・総合観光学会

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