積立投資に為替ヘッジは必要か-米国株式への長期投資は為替ヘッジが無い方が良い

2020年12月11日

(水野 友理那)

■要旨

為替ヘッジは、円から外貨建て資産に投資した場合の実質的なリターンに対して、為替レートの影響を軽減できる仕組みだ。為替ヘッジを付けた場合、取引通貨間の金利差相当のヘッジコストが発生し、円が低金利側であれば実質的なリターンにマイナスの影響を与える。一方、毎月定額を同一資産に積み立てる「積立投資」でも、為替レートの影響をある程度軽減できる。そこで本稿では具体的に米国株や欧州株に投資をした場合の実質的なリターンに対する為替リターンの影響について考えてみたいと思う。

■目次

1――為替ヘッジの特徴
  1|為替ヘッジ有無の違い
  2|為替ヘッジコストは投資期間が長いほど大きくなる
2――為替ヘッジと積立投資のリスク軽減効果
  1|投資時期を分散する積立投資でも為替リスク軽減効果はある
  2|米国株式への投資には為替ヘッジはつけなくてもよいだろう
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