今こそ#PlayApartTogether-コロナ禍にみた「あつまれどうぶつの森」のソサイエティ5.0の可能性

2020年11月25日

(廣瀨 涼) 消費者行動

■要旨

東京都によると、2020年11月19日、都内で新たに500人以上が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、1日の人数としては初めて500人を超え過去最多であったという。東京都内では感染の確認が再び増加し、都は19日午後に、感染状況の警戒度を最も高いレベルに引き上げたほか、専門家は「急速な感染拡大の局面を迎えたと捉え、今後深刻な状況を厳重に警戒する必要がある」と指摘している。感染「第2波」に見舞われる欧州や「第3波の席巻」とも伝えられる米国を中心に、冬が本格化するに従って感染増加ペースが加速している。一度緩んだ気持ちを引き締めるのは困難であるが、極力外出を控えることを我々は再度求められている。「物理的に距離を置き」「他の手段で感染者の増加を抑え」「命を救う」その手段としてゲームは新型コロナ流行以降期待されてきた。本レポートでは3月に発売されコロナ禍の「巣ごもり需要」も相まって大ヒットした『あつまれ どうぶつの森』を事例にWithコロナ、Afterコロナにおけるコミュニケーションについて考える。

■目次

1――今なお続く「あつ森」フィーバー
2――島にこもる人々
3――ロックダウン下で行われた「あつ森」での誕生日会
4――従来のアバターゲームとの違い
5――どうぶつの森での交流はソサイエティ5.0の一側面といえるのか
6――今こそ#PlayApartTogether

生活研究部   研究員

廣瀨 涼(ひろせ りょう)

研究領域:暮らし

研究・専門分野
消費文化、マーケティング、ブランド論、サブカルチャー、テーマパーク、ノスタルジア

経歴

【経歴】
2019年 大学院博士課程を経て、
     ニッセイ基礎研究所入社

・令和6年度 東京都生活文化スポーツ局都民安全推進部若年支援課広報関連審査委員

【加入団体等】
・経済社会学会
・コンテンツ文化史学会
・余暇ツーリズム学会
・コンテンツ教育学会
・総合観光学会

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