活発化する世界のスタートアップへの投資~増加するSPACを通じた株式市場への上場

2020年11月09日

(原田 哲志) 株式

■要旨

世界のスタートアップによる資金調達は増加傾向にあり、コロナ禍により経済が低迷する中でも、将来に向けたスタートアップへの投資が活発に行われている。しかしながら、米国において、特別買収目的会社(Special Purpose Acquisition Company:SPAC)のIPOが急増するなど、スタートアップへの投資は、過熱感があるのかもしれない。SPACへの投資は、リスクもあるものの個人投資家がスタートアップへ投資する機会を得られる。また、スタートアップの側から見ても上場手段の多様化といった利点があり、今後の動向が注目される。

■目次

1――回復に向かうスタートアップによる資金調達
2――電気自動車、オンラインサービス関連のスタートアップが資金を調達
3――増加するSPACを通じた株式市場への上場
4――まとめ

金融研究部   准主任研究員・ESG推進室兼任

原田 哲志(はらだ さとし)

研究領域:医療・介護・ヘルスケア

研究・専門分野
資産運用、オルタナティブ投資

経歴

【職歴】
2008年 大和証券SMBC(現大和証券)入社
     大和証券投資信託委託株式会社、株式会社大和ファンド・コンサルティングを経て
2019年 ニッセイ基礎研究所(現職)

【加入団体等】
 ・公益社団法人 日本証券アナリスト協会 検定会員
 ・修士(工学)

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