新型コロナウイルスの感染拡大により観光業は甚大な影響を受けている。2020年7月の国内の延べ宿泊者数は前年同月比▲56.4%、うち日本人は▲45.7%、外国人は▲97.0%の減少となった(図表 1)。日本人の宿泊者数は、緊急事態宣言下の5月を底に回復傾向にあるものの、回復ペースは鈍い。国内のホテルや旅館の稼働状況は依然として厳しい状況である。観光業を支援するため「Go To トラベル」キャンペーンが開始されたが1、新型コロナウイルスの感染が再び拡大するなか、観光需要の本格回復はいまだ見通せない。