新型コロナによるデジタル化がもたらしたオフィス市場の不確実性-不確実性の高まる世界において。不動産投資を再考する(4)

2020年08月04日

(佐久間 誠) 不動産市場・不動産市況

■要旨
 
  • 新型コロナウイルスの感染拡大に伴うテレワークの拡大を受けて、オフィス市場においてデジタル化による不確実性が高まっている。
     
  • デジタル化は、オフィス市場に創造的破壊をもたらす可能性のある脅威でもあるが、それと同時に、オフィスをさらに進化させ、不動産業の在り方を再定義する機会でもある。
     
  • テレワークの拡大により、仕事のポータルとしての役割がオフィスからデジタル・プラットフォームに代わる可能性がある。
     
  • オフィスをデジタル技術によってスマート化することで、オフィスが仕事のプラットフォームとしての更なる進化を遂げれば、不動産業はサービス業として、また不動産会社はプラットフォーマーして自らの役割を再定義することができるのではないだろうか。

■目次

1――はじめに
2――新型コロナがオフィス市場にもたらしたデジタル化による不確実性
3――テレワーク拡大により代わる仕事のポータル
4――オフィスのスマート化がもたらす不動産業のサービス化
5――おわりに

金融研究部   主任研究員

佐久間 誠(さくま まこと)

研究領域:不動産

研究・専門分野
不動産市場、金融市場、不動産テック

経歴

【職歴】  2006年4月 住友信託銀行(現 三井住友信託銀行)  2013年10月 国際石油開発帝石(現 INPEX)  2015年9月 ニッセイ基礎研究所  2019年1月 ラサール不動産投資顧問  2020年5月 ニッセイ基礎研究所  2022年7月より現職 【加入団体等】  ・一般社団法人不動産証券化協会認定マスター  ・日本証券アナリスト協会検定会員

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