噴火による降灰の影響-中央防災会議作業部会における報告~災害・防災、ときどき保険(10)

2020年04月07日

(安井 義浩) 保険計理

■要旨

様々な災害等に対し、日頃から有事の際の対応方針が検討されている。大規模噴火時の降灰の影響もそのひとつであり、先日、中央防災会議内の作業部会において、富士山噴火をモデルケースとした被害想定や対応方針の報告書案が公表された。この中で降灰による影響が、各種交通機関、物資や人の移動、電力、上下水道、建物にどのような被害を引き起こすかの例が示されている。対応策などの本格的な検討は今後進められるが、近年の豪雨や感染症などの際の経験も踏まえた体制整備が期待される。

■目次

1―はじめに~万一の時への備え
2―火山噴火への備え
  1|中央防災会議
  2|火山噴火に関する予備知識
  3|これまで過去3回の検討内容
  4|今回の検討内容
3――おわりに

保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩(やすい よしひろ)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴

【職歴】
 1987年 日本生命保険相互会社入社
 ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
 2012年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 ・日本アクチュアリー会 正会員
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

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