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長期再保険事業のストレステスト(バミューダ)-バミューダ金融当局の評価結果の公表

2025年10月03日

(安井 義浩) 保険計理

■要旨

バミューダ金融当局は、長期再保険を取り扱う民間保険会社を対象として、世界的な経済危機を想定したストレステストを実施し、2025年9月15日にその結果を公表した。それによると、バミューダの長期再保険セクター全体(日本もその重要な部分を構成している)としては、2008年世界金融危機レベルの深刻な経済危機にも耐えうる強力な財務基盤を持っていることが示された。ただし、個別にみると課題の残る保険会社もあり、今後それらに対応していく。

■目次

1――はじめに
2――報告書の内容
  1|背景・目的
  2|ストレスシナリオ
  3|保険セクターの回復力に関する主要な結果
  4|再保険による回収と管理措置の分析
  5|結論と監督上の教訓
  6|特に、日本の保険会社からの出再についての、現状認識と試算結果
3――おわりに

保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩(やすい よしひろ)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴

【職歴】
 1987年 日本生命保険相互会社入社
 ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
 2012年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 ・日本アクチュアリー会 正会員
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

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