インド経済の見通し~関税逆風下でも、政策効果により内需主導で6%成長を維持

2025年09月04日

(斉藤 誠) アジア経済

■要旨
 
  • インド経済は2025年4-6月期の成長率が前年同期比+7.8%(25年1-3月期:同+7.4%)と上昇、5四半期ぶりの高水準となった。米国の関税政策が懸念される中、インフラ整備や政府消費の増加に加え、民間消費の堅調な回復が実質GDPを押し上げた。
     
  • 先行きのインド経済は前倒し輸出の終了や米国による追加関税、世界貿易の鈍化により外需の悪化が避けられないが、財政・金融政策によって内需が堅調に推移し、2025年度は+6%台の成長を維持すると予想する。

経済研究部   准主任研究員

斉藤 誠(さいとう まこと)

研究領域:経済

研究・専門分野
東南アジア経済、インド経済

経歴

【職歴】
 2008年 日本生命保険相互会社入社
 2012年 ニッセイ基礎研究所へ
 2014年 アジア新興国の経済調査を担当
 2018年8月より現職

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