経済研究部 准主任研究員
斉藤 誠(さいとう まこと)
研究領域:経済
研究・専門分野
東南アジア経済、インド経済
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地域別のCPI上昇率をみると、都市部が前年同月比3.1%(前月:同3.4%)、農村部が同2.6%(前月:同2.9%)と、それぞれ低下した。
品目別にみると、主に食品価格の下落がCPIを押し下げた。
まず食品は前年同月比1.0%となり、前月の同1.8%から低下した(図表2)。食品のうち、まず野菜が同▲13.7%(前月:同▲11.0%)となり価格下落が続いた。特にインドで日常的に必須な野菜とされるトマトは同▲26.2%、ジャガイモは同▲20.3%、タマネギは同▲10.7%と大きく下落している。また豆類(前年同月比▲8.2%)と香辛料(同▲2.8%)、肉・魚(同▲0.4%)の減少が続いたほか、国際価格の軟化により穀物製品(同4.8%)が鈍化した。他方、油脂(前年同月比17.9%)や果物(同12.7%)は二桁増だったほか、牛乳・乳製品(同3.1%)が小幅に上昇した。なお油脂価格の高騰は昨年9月の食用油の関税引き上げや国際的な価格上昇によるものだ。このほか、加工食品(同4.4%)の伸びは横ばいだった。
燃料・電力は前年同月比2.8%(前月:同2.9%)となり、4カ月ぶりに低下した。
コアCPI(食品、燃料を除く総合)は前年同月比4.2%(前月:同4.1%)と、小幅に上昇した。
経済研究部 准主任研究員
研究領域:経済
研究・専門分野
東南アジア経済、インド経済
【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職