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自然災害保険の補償内容を理解しているか?(欧州)-保険商品情報文書の充実に向けたEIOPAの報告書

2025年05月30日

(安井 義浩) 保険計理

■要旨

欧州においても、自然災害の頻度や深刻度が増してきている状況で、保険による備えが充分ではないことについては、ここ数年問題視されている。2025年4月22日、EIOPA(欧州保険・企業年金監督機構)が、「いざ自然災害が起きた時、あなたの家は補償されていますか?」というタイトルの報告書を公表した。この中で、保険商品情報文書(IPID)のさらなる充実によって、保険の補償範囲や除外事項をはっきりと消費者に認識頂くことが、保険普及のための重要な手段のひとつであるとしている。

■目次

1――はじめに
2――報告書の内容
  1|保険商品情報文書が明確であること
  2|消費者に理解を深めてもらうための、保険会社の取組み例
  3|まとめ
3――おわりに

保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩(やすい よしひろ)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴

【職歴】
 1987年 日本生命保険相互会社入社
 ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
 2012年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 ・日本アクチュアリー会 正会員
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

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