OPECプラスの軌跡と影響力~日本に対抗策はあるのか?

2025年03月28日

(上野 剛志) 金融市場・外国為替(通貨・相場)

■要旨

石油輸出国機構(以下、OPEC)加盟国と非加盟の主要産油国による生産協調枠組みである「OPECプラス」が発足してから8年余りが経過したが、この間、OPECプラスの動向は原油相場に多大な影響を及ぼしてきた。一方、脱炭素が叫ばれるものの、依然としてわが国を含め、世界各国は原油に大きく依存している。そこで、OPECプラスの軌跡を改めて振り返り、その影響と今後の行方を考えたうえで、わが国がOPECプラスに対して採れる対抗策について考察する。

■目次

1―OPECプラスの概要と軌跡
  1|概要
  2|発足の経緯
  3|発足後の動向
  4|協調減産の効果と限界・デメリット
2―OPECプラス内の不協和音と体制の行方
3―日本への影響と採り得る対抗策
  1|OPECプラスによる協調減産の日本への影響
  2|日本が採れる対抗策は?

経済研究部   主席エコノミスト

上野 剛志(うえの つよし)

研究領域:金融・為替

研究・専門分野
金融・為替、日本経済

経歴

・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
・ 2007年 日本経済研究センター派遣
・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
・ 2009年 ニッセイ基礎研究所

・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)

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