ますます拡大する日本の死亡保障不足-「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査<速報版>」より-

2025年03月25日

(有村 寛) 保険商品

■要旨

「日本人は保険好きであり、多くの保険に入りすぎて」おり、「死亡保障マーケットは飽和状態、高齢化の進行とともに、衰退の方向」との印象もあるが、実は死亡保障不足が発生しているのではないか、ということについて、「日本の死亡保障不足は深刻なのか」(『保険・年金フォーカス』(2024年9月24日)等で紹介させていただいたところである。

今般、2024年11月末に、生命保険文化センターより、「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査<速報版>」が公表されたことから、「世帯主が加入している死亡保障金額」、「世帯主に万一があった場合に必要と考える金額」等の最新数値について見ていくこととしたい。

■目次

はじめに
1――さらに減少した世帯主の死亡保険金額
2――増加に転じた「世帯主に万一があった場合に必要と考える生活資金」
3――「充足率」もいっそう低下
おわりに

保険研究部   上席研究員 兼 気候変動リサーチセンター 気候変動調査部長

有村 寛(ありむら ひろし)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険商品・制度

経歴

【職歴】
1989年 日本生命入社
1990年 ニッセイ基礎研究所 総合研究部
1995年以降、日本生命にて商品開発部、法人営業企画部(商品開発担当)、米国日本生命(出向)、企業保険数理室、ジャパン・アフィニティ・マーケティング(出向)、企業年金G等を経て、2021年 ニッセイ基礎研究所へ、2023年7月より現職

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